ウナギ解説-仕様編
まえがき
マーレのいりえストーリー4のボスであるウナギには数々の仕様がある。
今回はそれらの仕様のみに絞って解説していく。
次回の記事にてこれら仕様を踏まえた上でのRTAのやり方について解説する。
初期状態
マリオが近づく前、ウナギが海底で待機している状態。
この状態ではウナギは泡を出すだけで、時間経過によって上昇するといった行動を取らない。
マリオが中央に近付くことでのみ次の状態に移行する。
この状態ではウナギは口を閉じているが、歯を磨くこと自体は普通にできる。
そのため、中央に近付きさえしなければ遠くから好きなだけ歯を磨く事が可能。
ただし後述の奥歯の仕様により磨けるのは前歯4本+金歯+奥歯1本、計6本まで。
上昇と回転
待機状態から移行するとウナギが回転してから上昇する。
初期状態からの切り替わりでは回転の長さは固定で、回転の向き(時計回り・反時計回り)が乱数によって決まる。
このため、回転の向きを見るだけで金歯の位置が予測できる。
初期状態以外の待機状態からでは、回転の長さと向き両方が乱数に依存する。
口開け
主に歯を磨く事になるパート。
一定時間経過すると吸い込み状態へと移行する。
この時間は乱数によって変化はしないが、歯を磨くなどウナギが揺れる行動をすると吸い込みへの移行が早まる。
このパートで奥歯を抜くとウナギが沈む。
吸い込み予備動作
口開け状態から吸い込み状態へ移行する切り替わりの状態。
ウナギが更に大きく口を開けるため見た目でも判別できる。
この予備動作への切り替わりで1度歯を磨けなくなる制約がリセットされる。
ただし、切り替わる瞬間だけであるため、そこを逃した場合はリセットが発生しない。7本抜きで非常に重要になる。
このパートでは奥歯を抜いてもウナギは沈まないが、吸い込みにその状態が保存される。
吸い込み
口開けから一定時間経つとウナギが回転しながら吸い込みを始める。
吸い込み中は歯を磨くことができない。
吸い込み時間は一定で、ウナギが225°ほど回転する。
予備動作から保存された状態は、吸い込みが完了すると発揮される。
つまり、予備動作中に奥歯を抜いた場合、吸い込みが終わった後にウナギが沈む事になる。
口閉じ
マリオがウナギの喉元付近にいるとウナギが口を閉じる。
ここで脱出できないとムービーが挟まり上に吐きだされる通称「くらこわ」となる。
くらこわになるとウナギは海底に沈む。
口閉じが空振りするとウナギは直前の行動をもう1度行う。
具体的には、上昇、口開け状態、吸い込み(+予備動作)を繰り返させられる。
吸い込み予備動作の繰り返しがタイムアタックで最も重要になる。
沈み
吸い込みを3回完了した後、くらこわが発生した後、奥歯を抜いた後にウナギが海底に沈む。
どの沈み方をするかで若干挙動が異なる。
吸い込み3回後の沈みの場合、磨き切れてない歯の汚れはそのままで、すぐに浮上してくる。
奥歯を抜いたことで沈ませた場合、磨き切れてない歯の汚れが完全に復活し、再度の浮上までに時間がかかる。
この浮上時に歯を磨けなくなる制約がリセットされる。
くらこわによる沈みの場合、奥歯を抜いた状態が保存されていればそれと同様の沈みになり、保存されていなければ吸い込み後の沈みと同様になる。
撃破時
歯を8本全て磨くと撃破ムービーが発生する。
歯や泡にぶつかった無敵時間、酸素ダメージの無敵時間中だとムービーが発生しない。
これはくらこわムービーも同様だが、くらこわは無敵時間が切れた瞬間にムービーに戻される。
くらこわムービー中に撃破すると、くらこわムービーが優先され、普通に撃破ムービーを見るよりかは短縮になる。
ムービーカットを行った場合、シャイン出現の瞬間に必ず1ダメージ受ける。
撃破ムービーが流れた場合、ムービー終了時のマリオの高さはウナギの高さに依存する(くらこわも同様にウナギの高さ依存)。
海底にいるウナギを倒すとかなり低い位置にマリオがいる事になる。
マリオの向きと速度はムービー発生前のものがそのまま保存される(Y視点は不要)。
ここまでがウナギ本体の仕様となる。
歯の仕様
ウナギには8本歯があり、中央の4本を前歯、外側の4本のうち白い歯を奥歯、残り1本を金歯と呼ぶ。
前歯と金歯は磨いても制約はなく、他の歯を連続で磨くことができる。
奥歯は磨くと歯が抜け落ち、基本的にはウナギが沈む。
また、奥歯を抜くと他の歯が磨けなくなる制約が発生する。
この制約はウナギが沈み再度浮上するか、吸い込みの予備動作に切り替わるかでしかリセットされない。
ステージの仕様
このコースはステージ全体に沈む力が働いているが、ウナギの周辺には上昇水流があり、沈む速度がゆっくりになる。
これはウナギ撃破後も残っており、そのためムービーカットをしない場合はマリオを早々に外側へ移動させた方が短縮になる。
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