マリオサンシャインを研究するブログ

マリオサンシャインのRTA,TASについて考察する。オタク向け

switch版マリオサンシャインRTAについての話

まえがき

 2020年9月18日に発売となった「スーパーマリオ 3Dコレクション」

その中に収録されているスーパーマリオサンシャインRTAを行う場合、GC版と違いはあるのかについてまとめる

 

ロード時間の差

 ハードが変わる場合にもっとも影響の大きい事が読み込み時間である。

そこで、GC版サンシャインをwiiで起動し測定してみたところ、シャイン選択後とシャインキャッチ後のロードで2秒スイッチ版の方が速いと分かった(いろんな場所で測ってないので、ステージやその時々によって読み込み速度には誤差があるかもしれない)

 最短クリアではクッパを含めず43枚のシャインを集めるため、1つに付き2秒で計算すると1分30秒近くはロード的に有利となる。

 もちろん、ピンナパークやシレナビーチのステージ切り替え暗転、ヒミツステージなど暗転がシャイン選択後にも余分にあるシャインでは更に差が出ると思われる。

 

 私が比較した結果はこちら

https://twitter.com/zelpikukirby/status/1307663325384204288

 

処理落ち

 GC版ではマンタ戦、クッパ戦、ピンナ3の赤コインで処理落ちが発生しやすいのだが、スイッチ版ではほとんど処理落ちしなくなっている

 

バグなど

 基本的にGCの後期版で使えるバグやテクニックは全てスイッチ版でも使う事が出来る

しかしボステレサに関して、GC版では戦闘開始直後に真ん中に行くとテレサの出現が速くなるのだが、スイッチ版ではできなくなっていた。GC版でもできないバージョンがあるかは未確認。この点では2~3秒GC版が有利。

 

 シレナ6の大掃除についてはまだ不明な事が多い。

GCの後期版では体感で分かるほどに掃除のクリアがしやすいのだが、私が何回かやった限り、スイッチ版ではクリアしやすいと体感できなかった。

 一応初期版より汚れは消えやすいが、クリアするために必要な掃除量は緩和されていないように感じる。

 

 さらに厄介なのが、掃除しなくても勝手にタイマーが止まるバグである。

https://twitter.com/crescenttttmoon/status/1307215654286536704

 

 このバグ自体はスイッチ版で報告数が結構あるが、肝心の再現方法は不明。

3Dコレクションはエミュレータを用いてゲームを起動しているが、そのエミュレーションの不具合に起因するバグと推測されている。

 

 現在最速でバグが発動した事例は残りタイム2:53:39

https://twitter.com/toobou/status/1306643876598349824

 GCの後期版の掃除は2:34くらいが人力最速であるため、このタイムで起きれば20秒近く短縮できる事になる。

 

※追記

 記事執筆後に複数プレイヤーで掃除バグを検証したところ、起こす方法自体は分からないもののスタート直後にクリアになる事例もある事が分かった。

 9月23日時点で最速タイムは2:59:87

https://twitter.com/zmqoak3429/status/1308296893252866048

 

 仕様上、会話終了から0.5秒間は次の会話が行えないため2:59:50~3:00:00は実質的にタイム差はないが、0.5秒以内に発動したパターンは4回報告されている。

 

基本仕様の変更

 まずスイッチ版ではメモリーカードの概念がないため、シャインゲット後や青コインのセーブ時にメモカを抜いて短縮すると言った事が出来ない。

 自分で測ったところ、セーブしないにスクロールするロスは5F程度。

GC版ではセーブ画面でA連打しても良かったのだが、スイッチ版ではA連打するとセーブして終わるを選択するリスクがあるため、最速でセーブを閉じる事が難しくなっている。

 

 次にコントローラー面の差

 GCコンにあったRトリガーのアナログ入力がスイッチ版では対応できないため、R/ZRで深押し、半押しの使い分けとなっている。

これだけなら影響はないのだが、ポンプの水の出始めがGC版と違い、すぐに水が出てこなくなっている。これによりリコカットの放水タイミングを従来より速めにしないといけないなど、GC版と違う操作を要求される場面がある。

 

 また、ボスゲッソー1回目では暗転明けすぐに攻撃が当たらなくなり、若干スイッチ版の方が遅くなる。

 

 ポンプの水の出始めの勢いについてはノーマルノズルだけでなく、マーレ3、マーレ4、マーレ8で使う深海仕様のホバーノズルでも弱くなっている。

 これによって、Y視点による加速に影響が出ると思われる。

 

 操作面では住人との会話がジャンプ入力のボタンに当てられた。

これはどういう事かと言うと、GC版ではダイブのボタンで会話する仕様のため、会話アイコンが出ていてもジャンプを出せたのだが、スイッチ版ではジャンプを出す事はできなくなっている。

 これを意識しないと事故を起こすのが村の裏のヒミツで、モンテ族の会話範囲内でジャンプでマリオの位置の微調整をしようとして誤って話しかける→投げられてミスという事が起こりやすい。

 特に神おっさんを引いた場合はジャンプの微調整をする人が多いため気を付けなければならないだろう。

 

 また、近年のゲームの操作に合わせたためか、右スティック(GC版でのCスティックに該当)の左右、Y視点の上下、ノーマルノズルで構えている時のスティック上下はGC版と逆になっている。

 

 マリオオデッセイのようにリバース設定する機能が備わっていないため、GC版に慣れた人は3Dコレクションのカメラ操作が厄介となるだろう。

 

 ノズル構え時のスティック上下逆に至っては、モンテ6の救出で特に影響が出る。

子供モンテを救出する際、GCではスティック上でノズルが下に向くのが次の動作への繋ぎになるため都合が良かったのだが、スイッチ版ではスティック下でノズルを下げ、救出したらスティックを上にして移動するという切り替えが必要になった分むずかしくなっている。

 

 逆にマーレの入り江の再突入ではスティック上を倒したままY視点にするだけでステージに入れるためGC版より楽になっている。

その他

 言語についてはイタリア語を選ぶのが一番速いと検証されている。

GC版でも言語だけならイタリア語が最速と検証されていたが、ロード差を覆せず日本初期版が最速だった。

 3Dコレクションはゲーム選択時に言語を選べるため、この点でもGCより有利。

 

まとめ

 基本的にはロード差、掃除バグによってスイッチ版が理論上速くなる事は間違いない。

 ただGC版で慣れた人ほど操作の違い、特にカメラ操作とコントローラーに8角形の溝がない事の影響を受けるだろう。

 

 記事執筆時点でスイッチ版Any%世界記録は1:19:45、GC版Any%は1:13:44(Hacked File)、1:14:13(New File)、6分の差を覆す日がくるのか期待である。